みやぎ「赤旗」自然・山愛好会


   

 

  花はどこへ行った?    花畑が毒草畑に
              
            


                        篠崎隆夫

                    「投稿」 2,024年5月16日(木)


中山さんの投稿で4日に北泉ケ岳の「サンカヨウ」の開花を知った。私の知る限りでは 北泉ヶ岳では4か所で「サンカヨウ」が咲くが、例年なら開花は5月半ばだ。ニロの山や 面白山に比し泉ヶ岳は圧倒的に舂の花は多様で豊富だ。例えば面白山では「ショウジョウバカマ」や「イカリソウ」などは目に入らないし、「カタクリ」「シラネアオイ」「サンカヨウ」もかなりの高所にちょこっと咲くだけだ。泉ヶ岳の豊かな花々は今年どうなって いるか?15日に出かけた。

予想だにしない「異変」ぶりだった。「水神」までの道で「シラネアオイ」や「ショウ+ジョウバカマ」は一本も目に入らない。「ショウジョウバカマ」は中央の幹の部分すら残っていない。「水神」のお花畑は二輪草が少し咲くだけで、「サンカヨウ」は花を落とし、かわりに「トリカブト」「チゴユリ」「マムシクサ」がいっぱいで毒草畑になってい た。「サンカヨウ」は花を落としていた。「ウグイス坂」の「サンカヨウ」も全てが花を 落としていた。そして条件反射的に頭に「根曲がりだけ」が浮かんだ。

「うぐいす坂jから「三叉路」までの道の両側は笹藪が続芝、ニか所でかなり良質な 「根曲がりだけ」がとれる。採れ初めは「サンカヨウ」の花が落ちきるころだ。早速一ケ所目の藪に入る。しっかりと出始めていた。5月半ばに「根曲がりだけ」は初めてだ。本日の行動予定はここで大きく変わった。当初は三叉路周辺の「サンカヨウ」を観察し、さらに泉ヶ岳を目指し、途中の「熊笹平」でスプリングバレーへの道を寄り道をし、そこでも「サンカヨウ」を観察し山頂へ向かい「サラサドウダン」を観察する予定だった。

「三叉路」では「サンカヨウ」の花は若干残るだけだ。咲くのも散るのも半月は早い。 ただ周辺の「根曲がりだけ」はまだ顔を出していなかった。それでも予定時間は一時間以 上超過し、泉ヶ岳山頂は断念した。水神、お別れ峠、岡沼、兎平を経由しスキー場を下った。この道周辺も例年の5月半ばではなかった。字数の都合で筆を投げるが、一言で言え ば「花はどこへいったか」だ。スキー場の「シラネアオイ」も殆ど花を落としていた。そしてもう一言、末頃が取りごろの岡沼の「ワラビ」や「谷地ゼンマイ」はこれでもかと出ていた。



※ 中山さんより、5月10日に撮影した写真が送られて来ましたので紹介します。

熊笹平からスプリングバレーへの下りの寄り道」です。